━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 
*ALE(エール)マガジン*   No.108 2006.1.23(Mon)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
==============================================

■■■  INDEX  ■■■
【1】苅宿俊文の「先生のための新リベラルアーツシリーズ」(11)
    教師は子どもから学べないのか?
【2】ALE-Netの使い方;たのしさ工房;教師の生きる力(授業編);
    「4時間目 授業方法実践力」
【3】情報コーディネーターの処方箋―情報教育担当の先生へ―
    ケース20:ホームページ更新のノウハウ 2
    ミラーリングの活用
【4】ALE-Netからのお知らせ
==============================================

■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1 ■ 苅宿俊文の「先生のための新リベラルアーツシリーズ」(11)
■  ■ 教師は子どもから学べないのか?
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 つい先日、昨年夏の教員採用試験に合格して、各都道府県の教育委員会から
の呼び出しを待っている大学4年生数人と話をしました。

 「学力の低下」に始まり、「社会経験が足りない」「指示待ち症候群になっ
ている」など、今の大学生については、さまざまなことが言われています。も
ちろん、そういう一面があることは否定できませんが、その責任は彼らだけに
あるわけではありません。私たち社会が、そのような仕組みを作ってしまった
ことも事実なのです。

 そんな背景をもっている大学生たちにとって、教員になることには、多くの
不安がつきまとうはずです。教員採用試験に合格したとはいえ、指導力やコミ
ュニケーション力のなさ、社会的な経験の乏しさなど、不安の種を数え始めた
らきりがありません。

 ただ、そんな不安をたくさん抱えている彼らと話をしていて、一つ、大きな
収穫を得た気がしました。彼らの口から、「自分たちの作った学習材は、稚拙
だったが、子どもたちの役に立った気がする」という話を聞くことができたの
です。そんな話の中から、彼らが、素直に子どもから学ぼうとする姿勢をもっ
ていると再確認できました。

 今の教員志望の大学生は、教育実習校や大学の近隣の学校から依頼を受けて、
ボランティアでアシスタントティーチャーをすることがよくあります。そこで
は、教育実習のようにスケジュールがぎゅうぎゅうに詰まっているわけではな
いので、授業の内容や子どもたちの様子がとてもよく見えてきます。アシスタ
ントティーチャーに慣れてくると、次第に彼らは、仕事が終わったあとに大学
に戻ってきて、子どもたちのために学習材を作るようになります。

 大学生は、もちろん教育の素人ですから、立派な学習材を作れるわけではあ
りませんが、「これは担当しているクラスの、Aさんのための学習材」という
ように、使用目的が明確なものを作っています。しかも彼らは、とても楽しそ
うに、そうした学習材を作っているのです。きっと、自分が作っている学習材
を、どのようにAさんに使ってもらうか、と真剣に考えているからでしょう。

 話を聞くと、彼らはAさんにあることをわかってもらいたくて、どうしたら
わかるようになるか、とAさんと話し、考えを聞いたうえで学習材を作ってい
るということでした。学生たちの話では、担任の先生は、子どもたちが授業で
わからないところが出てくると、その部分をもう一度教えるけれども、なぜわ
からないのかを子どもに聞くことはまったくないと言います。そして、類題を
出して、できればおしまいにするそうです。「でも、子どもたちはなぜそうな
るのかを、もっと納得したいと強く思っているんです。」と学生たちは話しま
す。彼らが、先生でもなく、友だちでもなく、ちょっと先輩といった感じなの
で、子どもたちは親しみをもち、このような話をしてくれるのかもしれません。

 ここで問題にしたいのは、先生が、わからない子どもに、どうしてわからな
いのかを聞くことが少ないのか、ということです。

 完璧な授業などありません。しかし、わたしたちは、もっと子どもたちから
授業の課題について話を聞くべきではないでしょうか。

 授業評価のように大上段に構えるのでなく、自分の教え方について、指導中
や休み時間に聞いたり、簡単なアンケートを採ったりして、自分の授業を子ど
もたちがどんなふうに感じているのかを知り、それを授業に生かしていく必要
があると思います。

 授業は、子どもたちがわかるという実感をもち、「知ること、わかることは、
楽しく、おもしろいものだ」と感じられるようになっていくためにあります。
そのためにも、子どもから積極的に感想を聞いて、自分の授業をもっとブラッ
シュアップしていく意欲をぜひもちたいものです。

                               (続く)

 
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■2 ■ ALE-Netの使い方;たのしさ工房;教師の生きる力(授業編)
■  ■ ;「4時間目 授業方法実践力」
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 たのしさ工房 教師の生きる力(授業編)に、4時間目が追加されました。
今回は、魅力的な授業をつくる力として挙げた三つの力の最後、授業方法実践
力を取り上げます。

▼ たのしさ工房トップページ
  http://www.ale-net.com/tanoshisa/2005/index.html

▽ 「授業方法実践力」
  http://www.ale-net.com/tanoshisa/2005/04/index.html
  授業方法実践力を、「物語的掲示力」と「五感プレゼンテーション力」の二
つの力に分けて紹介しています。

 ○ 「物語的掲示力」
   http://www.ale-net.com/tanoshisa/2005/04/notece.html
  物語的掲示力は、教室の壁を、子どもたちがお互いの学習のプロセスを振り
返り、次の学習の見通しを立てるための場にしていく力です。

 ○ 「五感プレゼンテーション力」
   http://www.ale-net.com/tanoshisa/2005/04/presen.html
  五感プレゼンテーション力は、子どもの五感に訴えることで、授業にめりは
りをつけていく力です。

 これらの力をつけることで、教室環境がより豊かになり、授業にめりはりが
出てくるはずです。ぜひご活用ください。

 

■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■3 ■ 情報コーディネーターの処方箋―情報教育担当の先生へ―
■  ■ ケース20:ホームページ更新のノウハウ 2
■  ■ ミラーリングの活用
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 前回、ホームページの更新に必須なツールとして、FTPソフト、FFFTPをご紹
介しました。前回は、基本的な機能の使い方だけを説明しましたが、FFFTPには
ほかにも便利な機能があります。まずは、その機能についてご説明しましょう。

▽ FFFTP
  http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/ffftp.html(Sota's Web Page)

○ ミラーリング
  ミラーリングとは、ローカル(自分のコンピュータ)のフォルダと、ホスト
(ホームページのサーバー)のフォルダを同期させ、ファイルを同じ状態に保
つことを言います。
  この機能は、例えばこんな場面で使うことができます。

 今日はホームページの更新の日です。学校だよりのPDFを追加して、学校
だよりのページからリンクさせるつもりです。この間行った校外学習の紹介ペ
ージも追加して、トップページと年間行事のページからそこへリンクさせよう
と思っています。それから、更新情報も追加しておきたいところです。先日終
わった学校公開の案内を削除することも、忘れずにやっておく必要があります。

 さて、自分のコンピュータで追加するファイルを作り、トップや更新情報の
ファイルを更新して、これからファイルを転送するというときに、一つ一つの
ファイルをコピーしていくと、たいへんな手間がかかります。サーバー内にき
ちんとフォルダを作ってファイルを整理し、保存する場所を変えている場合に
はなおさらです。さらに、削除しなければいけないファイルもあるとなると、
ついつい転送や削除を忘れてしまったりすることもあります。
  そこで、ミラーリングアップロードを使えば、ローカルとホストのファイル
を比べて、ローカルのほうが新しくなっているファイルを自動的に探し、それ
だけをアップロードすることができます。つまり、自分のコンピュータで新し
く作成したり、更新したりしたファイルを自動的に探して転送してくれるとい
うことです。さらに、ローカルで消したファイルも、それに合わせて自動的に
消去してくれます。

 この機能を利用するためには、あらかじめローカルでホストと同じようにフ
ォルダを作り、ファイルをまとめておく必要があります。
  ミラーリングアップロードは次の手順で行います。

1.FFFTPを起動して、ホストに接続する。
  先回ご紹介した方法でインストールしてあれば、FFFTPを起動したときに、登
録してあるホスト一覧のウィンドウが開きます。そこから接続するホストを選
択し、接続してください。

2.ローカルのフォルダを変更する。
  ホストに接続したら、ローカルのフォルダ(画面左側)を、ホストに合わせ
て作成したフォルダに変更してください。フォルダの移動は、ローカルのファ
イル一覧の左上にある2つのボタンで行います。左のボタンを押すと一つ上の
フォルダに移動します。右のボタンを押すと、「フォルダ変更(ローカル)」
ウィンドウが開き、直接入力でフォルダを指定できます。ただ、これは少し難
しいので、「フォルダ変更(ローカル)」ウィンドウの右端にある「...」ボタ
ンを押して、フォルダ一覧から選択するほうが簡単です。

3.ミラーリングアップロードを行う。 
  ウィンドウ左上に、二つの上向き矢印が重なっているアイコンのボタンがあ
ります。これを押すと、ミラーリングアップロード開始のウィンドウが開きま
す。
  ここで開始を押すと、ホストのみにあるファイルは削除されるので、注意が
必要です。心配な場合は、処理内容表示を押して、どのファイルがコピーされ、
どのファイルが削除されるのかを確認しましょう。確認したら、開始を押して
ミラーリングアップロードを開始してください。ファイルのコピーと削除が行
われます。

 ミラーリングには、アップロードだけでなく、ダウンロードもあります。こ
れは、ミラーリングアップロードとは逆に、ホスト側の新しいファイルのコピ
ーと、ホストにはないファイルの削除を行うことができます。
  これらの機能をうまく使えば、ホームページの更新をスムーズに行うことが
できます。ぜひご活用ください。

                                (続く)

 
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
 ALE-Netを更新いたしました。ぜひご覧ください。

▼たのしさ工房;教師の生きる力(授業編);「4時間目 授業方法実践力」
  http://www.ale-net.com/tanoshisa/2005/04/index.html

 
==============================================
━◆◇◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ALE(エール)マガジン」 No.108 2006.1.23(月)発行
発行者 ALE研究会
ご意見ご感想はinfo@ale-net.comまでお願いいたします。
また、解除されたい場合はホームページ上でお願いいたします。

http://www.ale-net.com/magazine/form.htm
・ALE−Netトップページ http://www.ale-net.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━