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*ALE(エール)マガジン*   No.111 2006.4.24(Mon)

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■■■  INDEX  ■■■
【1】苅宿俊文の「教育改革を見通す」(1)
    教育改革を見通すことの意味
【2】ALE-Netの使い方;国語のとびら;「かむ」ことの力
【3】教育とデジタル技術(1)
    はじめに 〜教育とデジタル技術の関係〜
【4】ALE-Netからのお知らせ
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■1 ■ 苅宿俊文の「教育改革を見通す」(1)
■  ■ 教育改革を見通すことの意味
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 教育改革に大きな関心が集まっていることを強く感じます。最近では、与党
がまとめた教育基本法の改正案が大きな論議を呼ぼうとしています。ここでも
また、教育改革について改めて注目されることでしょう。

 今、進行している教育改革は、現行の学習指導要領の「ゆとり教育」の是非
や、「ゆとり教育」によって授業時数が減少し、指導内容が削減され、学力低
下が引き起こされているといった危惧が一つのきっかけとなっているのかもし
れませんが、実は、それだけではありません。社会の構造変化に伴って、公教
育に求められることが変化したことを受けている面もあるのです。

 つまり、今、私たちが直面している教育改革の背景には、学力低下の問題だ
けでなく、いじめや不登校、校内暴力、体罰などの学校の内側からの課題と、
少子化、情報化、国際化などへの対応という学校の外側からの課題という、二
つの課題があるのです。

 学校現場にいると、どうしても教育改革の必然性は教室から生まれてくると
思いがちです。ここに、大きな落とし穴があります。「学校の常識は社会の非
常識」と世間から言われる理由も、ここにあります。

 外側からの教育改革については、中央教育審議会で平成14年に出された
「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について」
(中間報告)に示されています。そこでは、教育を次のように定義しています。
「教育には,人格の完成を目指すという目的の下,個人の能力を伸長し,自立
した人間を育てるという役割と,国家や社会の構成員として有為な国民を育成
するという役割があり,これらは,これからの時代においても引き続き変わら
ないものと考える。」

 この定義は、学校の先生にも共感を得られるものでしょうし、公教育の不易
と言っていいものだと思います。ところが、この報告書では、教育の現状と課
題として次の6点を挙げています。
1.少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容
2.高度情報化の進展と知識社会への移行
3.産業・就業構造の変貌
4.グローバル化の進展
5.科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化
6.国民意識の変容

 この現状と課題は、実は、以前はすべて学校の外側のものでした。この認識
を改めることが、今、先生方に求められているのです。そして、報告書では、
これからの教育の目標を
1.自己実現を目指す自立した人間の育成
2.豊かな心と健やかな体を備えた人間の育成
3.「知」の世紀をリードする創造性に富んだ人間の育成
4.新しい「公共」を創造し,21世紀の国家・社会の形成に主体的に参画す
   る日本人の育成
5.国際社会を生きる教養ある日本人の育成
の5点としています。

 私たちは、現在進行している教育改革が解決していこうとしている課題と、
目ざしていこうとしている目標を理解しながら、それらと自分の授業がどのよ
うにつながっていくのかを見通していくことが求められているのです。

 次回からは、各地で展開されている教育改革をレポートしていきます。この
連載を通して、現場を支えている先生方が、教育改革の背景にあるものを見通
す力をつけてくださったらと考えます。

                               (続く)

 
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■2 ■ ALE-Netの使い方;国語のとびら;「かむ」ことの力
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 国語のとびらに新しいコンテンツ「『かむ』ことの力」が追加されました。

▼ 「かむ」ことの力トップページ
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/index.htm

▽ やってみよう
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/try/try.htm
  「やってみよう」のコーナーには、「反対の言葉をさがそう」、「どんな言葉
の仲間かな?」の二つのコンテンツがあります。

 ○ 反対の言葉をさがそう
   http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/try/opposite/op0000.htm
   「反対の言葉をさがそう」では、「大きい」と「小さい」のように、反対の
  意味になる言葉を考える問題に挑戦できます。

 ○ どんな言葉の仲間かな?
   http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/try/category/cate000.htm
   「どんな言葉の仲間かな?」では、「りんご」と「みかん」と「バナナ」は
  「くだもの」の名前、といったように、複数の言葉がどのような言葉の仲間か
  を考える問題に挑戦できます。

▽ 作ってみよう
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/make/make.htm
  「作ってみよう」のコーナーには、「反対の言葉集めカード」と「言葉の仲間
集めカード」の二つカードが用意されています。

 ○ 反対の言葉集めカード
   http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/make/sheet/opsheet.htm
   「反対の言葉集めカード」は、印刷して、自分で考えた反対の意味の言葉を
  書き込むシートとして使うことができます。

 ○ 言葉の仲間集めカード
   http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/make/sheet/ctsheet.htm
   「言葉の仲間集めカード」は、印刷して、自分で考えた複数の言葉と、その
  言葉がどんな言葉の仲間なのかを書き込むシートとして使うことができます。

▽ 調べてみよう
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/chew/link/link.htm
  「調べてみよう」のコーナーでは、「『かむ』ことの力」に関係したことが調
べられるページを紹介しています。

 教科書の学習を深めることができる「『かむ』ことの力」を、ぜひご活用くだ
さい。

 

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■3 ■ 教育とデジタル技術(1)
■  ■ はじめに 〜教育とデジタル技術の関係〜
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 今号より、新シリーズ「教育とデジタル技術」が始まります。「教育とデジ
タル技術」では、日進月歩で進むデジタル技術と、その教育現場での活用につ
いて、新しく登場したデジタル技術を紹介しながら考えていきたいと思います。

 今回は、その第1回目として、教育とデジタル技術の関係について考えてみ
たいと思います。

 「教育とデジタル技術」というと、あまり関係のないもののように思われる
かもしれません。しかし、これまでのデジタル技術の開発とその導入過程を見
ると、教育への導入は比較的早い段階でなされていることがわかります。

 例えば、コンピュータを例に挙げると、一般には全くコンピュータが広まっ
ていなかった1969年に、すでにOECDで、教育におけるコンピュータ利
用について会議が開かれています。
  このときに議論されていたのは大学での利用であり、小学校や中学校での利
用が考えられるようになったのはもう少し先のことですが、一般にコンピュー
タが普及するよりもずっと早かったことは確かです。

 もちろん、すべての学校に新しいデジタル技術が導入されるにはかなりの時
間がかかることですし、場合によっては、その技術はその後普及しなかった、
ということもあるかもしれませんが、新しいデジタル技術が開発されたときに、
教育場面での活用が考えられるのは珍しいことではない、ということは言える
でしょう。

 ここで一つ注意しなければいけないことは、新しいデジタル技術が最初に導
入されるときには、その良い面ばかりに焦点が当てられるということです。最
初から悪い面ばかりを強調してしまうと、何かしら良い面があるかもしれない
新しい技術が、全く普及せずに終わってしまうことにもなりかねないので、こ
れはある程度はしかたのないことです。
  しかし、時として、この傾向があまりにも行き過ぎ、例えば、この技術を導
入すればすべての教育問題が解決する、というような過剰な宣伝文句が並べら
れることもあります。(実際、インターネットが普及し始めたころには、この
ようなことが言われたものでした。)

 当然のことながら、どのような技術であっても、良い面と悪い面の両方が存
在します。このことを踏まえて、私たちが新しいデジタル技術を取り入れる際
には、過剰な宣伝文句にだまされることなく、技術の良い面、悪い面をしっか
りと見すえて活用していくことが重要です。
  そのためにも、新しいデジタル技術がどのようなものであるかを知り、どの
ようなことができるのか、自分だったらどのように使うかを考えていくことが
必要になるのではないでしょうか。来月号からご紹介する、さまざまな新しい
デジタル技術の情報を、ぜひ活用していただければと思います。

参考文献
1970年 田中正吾 OECD「教育におけるコンピュータ利用」会議報告
文部時報1110号 46-53ページ
                                (続く)

 
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■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
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▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
  ALE-Netを更新いたしました。ぜひご覧ください。

▼国語のとびら;「『かむ』ことの力」
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