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*ALE(エール)マガジン*   No.112 2006.5.22(Mon)

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■■■  INDEX  ■■■
【1】苅宿俊文の「教育改革を見通す」(2)
    「品川区立小中一貫校日野学園」とは
【2】ALE-Netの使い方;とことん総合学習;
    「そもそも博士の四つのメガネ〜身近なモノから世界が見える〜」;
    「液晶ディスプレイを見てみよう」
【3】教育とデジタル技術(2)
    記録媒体の大容量化・低価格化が見せる未来とは?
【4】ALE-Netからのお知らせ
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■1 ■ 苅宿俊文の「教育改革を見通す」(2)
■  ■ 「品川区立小中一貫校日野学園」とは
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 今、教育改革でもっとも注目を集めている実践のひとつに品川区の小中一貫
の取り組みがあります。今回は、品川区の改革のシンボル的な存在である日野
学園を通して、教育改革を考えていきたいと思います。

 日野学園は、これまでの小中学校の6ー3制ではなく、1年生(小学校1年
生)から9年生(中学校3年生)までの9カ年を通した小中一貫校です。

 日野学園には、五つの大きな特徴があります。
  一つめは、9カ年を大きく4年と5年の二段階に区切り、後半の5年間を3
年と2年で仕切っていることです。
  二つめは、学級担任制は4年生までとし、5年生から9年生は、教科担任制
をとっていることです。
  そして、三つめは、4年生までは、基礎基本の徹底を図り、5年生以上は、
個々の子どもたちが持つ優れた能力を引き出すために、いろいろな選択肢が用
意されている「ステップアップ学習」を取り入れていることです。
  さらに、四つめは、新たな教科として生まれた「市民科」です。この「市民
科」については、のちに詳しく述べたいと思います。
  最後に、五つめは、1年生から英語活動を取り入れていることです。

 日野学園のこれらの特徴は、品川区が制定した品川区小中一貫教育要領に基
づいたものです。
  今回は、紹介した五つの特徴の中で、もっとも特徴的な「市民科」という新
しい科目について紹介していきます。

 品川区の教育委員会のホームページを見ると、「市民科」は、次のように紹
介されています。
  『品川区の新たな特別教科「市民科」は、これまで別々に行なってきた「道
徳」、「特別活動」、「総合的な学習の時間」の本来のねらいや内容を関連づ
け、『人間形成』を目的に単元として再構成しました。これからの社会で生き
ていく中で役立つ、正しい認知と具体的な行動を身に付けさせる特別教科です。
(1)個にかかわる「自己管理」
(2)個と集団・社会をつなぐ「人間関係形成」「自治的活動」
(3)社会にかかわる「文化創造」「将来設計」
の3段階5領域を設定し、「責任遂行能力」、「コミュニケーション能力」、
「社会的判断・行動能力」などを身につけさせることを目標にしています。標
準授業時数は、1〜4年生は年間70時間(平均週2時間)、5〜9年生は1
05時間(平均週3時間)を設けています。』

 この「市民科」を、教育改革を見通すという視点で考えると、注目すべきは
「責任遂行能力」など、さまざまな「力」を身につけるべきだと主張している
点です。つまり、これまでの教科教育で身につけさせる力だけでなく、新しい
「力」を体系的に培っていくことを宣言している点に、大きな期待と不安があ
ります。

 品川区の小中一貫校は、日野学園に留まることなく、全区にわたって実施す
ることが決まっています。平成15年度に「小中一貫特区」として認定され、
全区の小・中学校が「特区研究開発学校」として、実践を進めていくことにな
っています。品川区では、これに合わせて、校舎の改築を順次進めています。

 これから取り上げる教育改革の多くは、区市町村の教育委員会が主体となっ
て取り組んでいるものです。区市町村の教育委員会は、その小回りのよさを生
かして、ダイナミックな改革に取り組んでいこうとしています。今後、市区町
村の教育委員会と、その首長の教育方針の動向に注目していきたいと考えてい
ます。

                                (続く)

 
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■2 ■ ALE-Netの使い方;とことん総合学習;
■  ■ 「そもそも博士の四つのメガネ〜身近なモノから世界が見える〜」;
■  ■ 「液晶ディスプレイを見てみよう」
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 とことん総合学習、「そもそも博士の四つのメガネ〜身近なモノから世界が
見える〜」に四つめのコンテンツが追加されました。今回のコンテンツでは、
パソコンのディスプレイとして、また、テレビとしても使用が広まっている、
液晶ディスプレイを取り上げました。

▼ 「そもそも博士の四つのメガネ〜身近なモノから世界が見える〜」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/index.htm

▽ 「液晶ディスプレイを見てみよう」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/index.htm

▽「そもそも話 〜液晶ディスプレイ編〜」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/somosomo/somosomo.htm
  「そもそも話 〜液晶ディスプレイ編〜」では、液晶ディスプレイとは何か、
どのような仕組みが利用されているのかということについて説明をしています。

▽「国際メガネで見てみると…」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/kokusai/kokusai.htm
  「国際メガネで見てみると…」では、日本が世界の液晶ディスプレイ市場で重要
な地位を占めていることを紹介しています。

▽「情報メガネで見てみると…」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/joho/joho.htm
  「情報メガネで見てみると…」では、液晶ディスプレイの表示の仕組みについて、
詳しく説明をしています。

▽「環境メガネで見てみると…」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/kankyo/kankyo.htm
  「環境メガネで見てみると…」では、液晶ディスプレイのリサイクルや、環境に負
担をかけずに液晶ディスプレイを作ろう、という取り組みについて紹介しています。

▽「福祉・健康メガネで見てみると…」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/fukushi/fukushi.htm
  「福祉・健康メガネで見てみると…」では、目に障害のある人にもディスプレイが
利用できるようにする工夫について紹介しています。

▽「クイズにちょう戦」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/quiz/quiz.htm
  「クイズにちょう戦」では、液晶ディスプレイにまつわる二つのクイズに挑
戦できます。

▽「もっと広がる液晶ディスプレイ」
  http://www.ale-net.com/tokoton/somosomo/lqsrystl/link/link.htm
  「もっと広がる液晶ディスプレイ」では、液晶ディスプレイについてさまざ
まなことが調べられるホームページを紹介しています。

 液晶ディスプレイをさまざまな視点から見ることで学習が広がる「そもそも
博士の四つのメガネ〜身近なモノから世界が見える〜 液晶ディスプレイを見
てみよう」を、ぜひご活用ください。

 

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■3 ■ 教育とデジタル技術(2)
■  ■ 記録媒体の大容量化・低価格化が見せる未来とは?
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 「教育とデジタル技術」最初の題材としては、デジタル技術の基礎を形作る
技術とも言える、記録媒体について取り上げてみたいと思います。

 記録媒体、というとあまりなじみがないかもしれませんが、ハードディスク
やDVD-R、CD-R、フラッシュメモリといえば、ピンと来る方もおられるでしょう。
デジタル技術を利用する際には、これらのものを何らかの形で使用しているこ
とが多くあります。

 さて、こういった記録媒体ですが、その記録容量は驚くべきスピードで増大
しています。ここでは、ハードディスクを例に考えてみましょう。

 実は、今年はハードディスク誕生50周年に当たる年です。1956年、ア
メリカのIBM社が世界で最初のハードディスクを作りました。それは、約60セ
ンチのディスクを50枚も使用する非常に大きなものだったにも関わらず、容
量はたったの5メガバイトでした。そして、その価格は5万ドル、日本円にす
ると1800万円もしました。ハードディスクがあまりにも大きかったこと、
また、値段があまりにも高かったこともあり、しばらくの間、一般に普及する
ことはありませんでした。

 ハードディスクが、ようやく手ごろな値段、手ごろな大きさになったのは、
それから30年後の1980年代中ごろのことです。例えば、1985年にロ
ジテック社が発売したハードディスクは、容量20メガバイト、価格はおよそ
33万円で、トースターくらいの大きさでした。すなわち、1メガバイトあた
りの値段は30年間でおよそ200分の1になったということです。

 ここから、ハードディスクは一気に大容量化を遂げます。1995年には
2ギガバイト(2000メガバイト)のハードディスクが発売され、そして、
現在では2テラバイト(2000ギガバイト)のハードディスクが販売され
ています。2テラバイトのハードディスクでおよそ20万円なので、1メガ
バイトあたりの値段はなんと0.1円ということになります。

 さて、この大容量化・低価格化は何をもたらしたのでしょうか?

 その一つには、より多様なデータがコンピュータ上で手軽に扱えるように
なった、ということが挙げられます。文書はもちろんのこと、写真、音楽、
映像など、さまざまな形式を扱うことが可能になりました。
  そして、私たちはこういった写真、映像などのデータを簡単に編集できる
ようになりました。少し前までは、プロが非常に高価な機材を使って行って
きたような画像編集・動画編集が、普通に市販されているパソコンでも可能
になったのです。

 このことが、教育にどのような影響をもたらすのかを考える上では、フラ
ンスのフレネ教育がヒントとなります。フランスのフレネ教育では、教室に
印刷機を持ち込むことで、子どもたちの表現の可能性を広げ、情報の発信者
へと変えることができました。
  同じように、記録媒体の大容量化・低価格化によって、コンピュータを使
った画像・映像編集が容易になり、子どもたちの表現の可能性を広げること
が考えられます。

 特に、映像編集には、メディアの捉え方の大きな転換の契機が秘められて
います。テレビという映像のマスメディアが、いかに大きな影響力を持って
いるかということは、既にさまざまな点で指摘されています。しかし、これ
まで、多くの人々は、テレビというメディアに対して、常に受け手の立場に
ありました。しかし、映像編集が容易になり、ネットワークが整備されるこ
とによって、これまで受け手だった人々が発信者に転ずる可能性が出てきた
のです。これは、必然的にテレビに対する見方の変容をもたらすでしょう。

 大容量化はこれからも進行し続け、5年以内に10倍になるという予測も
出されています。大容量化がもたらす影響はこれだけとは限りませんが、一
つの可能性として、このような未来が考えられることは間違いないでしょう。

参考
5Mバイトからのスタート HDD誕生から50年(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/12/news088.html
ハードディスクの歴史館(Logitec)
http://www.logitec.co.jp/poke/regend/hdregend.html

                               (続く)

 
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■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
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▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
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