| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
*ALE(エール)マガジン* No.121 2007.2.19(Mon)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
==============================================
|
■■■ INDEX ■■■
【1】苅宿俊文の「教育改革を見通す」(11)
フィンランドの教育改革
【2】ALE-Netの使い方;国語のとびら;「どんなとき、だれに」
【3】教育とデジタル技術(11)
Windows Vista登場 〜何が変わる?どう変わる?〜
【4】ALE-Netからのお知らせ
==============================================
|
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1 ■ 苅宿俊文の「教育改革を見通す」(11)
■ ■ フィンランドの教育改革
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|
これまで、日本の教育改革・学校改革を見てきましたが、教育改革を語ると
き、必ずと言っていいほど話題にされるのが、フィンランドの教育改革です。
フィンランドは、OECDが実施している世界規模の学力テスト(PISA)
の成績の優秀さによって注目を集めています。その成績は、PISA2000・
PISA2003において、読解力リテラシーが世界1位であったことをはじめ、
優秀さは群を抜いています。
フィンランドをこのような教育大国に押し上げた要因として、次の二つの社
会的背景が挙げられています。
1.読書文化(読書量世界一)
2.教員の質の高さ(すべての教員が修士号取得)
読書文化は、図書館の充実と利用率の高さによって支えられています。また、
修士号を取っているということだけでは、必ずしも教員の質が高いとは言えな
いことも事実ですが、教員になるための準備期間が充実していることは、とて
も大切なことだと感じます。これは、日本の都市部において、新卒教員が現場
に出て突き当たる課題の多さを考えてみても、言えることだと思います。
これらの基盤の上に実施された教育改革として、次の4点が成功の要因とし
て挙げられています。
1.学校の規模(小学校1校あたりの児童数60〜70名、中学校1校あたりの生
徒数150名)
2.学校の形態(総合制小中一貫教育)
3.授業の形態(プロジェクト型のカリキュラム単元+協同学習)
4.平等と質の追求(低学力・境界児童生徒への手厚い指導、スクールカウン
セラーによる学習相談)
1を見ると、日本でも課題となっている、教師一人あたりの児童生徒数がキ
ーポイントとなっていることがわかります。2は、一部の教育特区などで見ら
れるようになってきた流れと合致しています。3、4は、習熟度別学習をこぞ
って取り入れている日本では、あまり省みられていない部分だと思います。
フィンランドの教育改革の目的と内容は、次のようにまとめることができる
と言われています。
【目的】
1.学校教育を、教えることから学ぶことへ
2.学校は、子どもたちが将来必要とする「学習のためのスキルと情報」を獲
得する学習センターに移行
【内容】
1.分岐型教育から小中一貫教育への移行
2.一斉指導からプロジェクト型のカリキュラム単元+協同学習への移行
・・・PISA調査の結果、プロジェクト型のカリキュラム単元+協同学習
の学校の方が好成績だった。
3.地方分権による、地方教育委員会の学校への評価と支援の権限の拡大 ここに書かれていることの多くは、日本の教育改革でも取り組もうとしてい
ることです。しかし、協同学習や、教えることから学ぶことへの転換など、学
習形態やコンセプトにおける重要な部分が欠落していることも事実だと思いま
す。もちろん、フィンランドがうまくいっているから、そのまま日本に導入す
れば良いとは思いませんが、何が重要であるかをきちんと吟味せずに、ただ制
度だけを導入するような教育改革は避けたいものです。
参考文献
2005年 なぜフィンランドの子どもたちは「学力」が高いか 教育科学研
究会編 国土社
2005年 フィンランドに学ぶ教育と学力 庄井良信他著 明石書店
(続く) |
| |
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■2 ■ ALE-Netの使い方;国語のとびら;「どんなとき、だれに」
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
| 国語のとびらに、新しいコンテンツ、「どんなとき、だれに」が追加されま
したので、ご紹介します。
▼ 国語のとびら;「どんなとき、だれに」
http://www.ale-net.com/hpcs/koku/donna/index.html
「どんなとき、だれに」には、いろいろな相手や内容に合った伝え方を考え
る「伝え方を考えよう」と、いろいろな言葉や伝え方について調べられるペー
ジを集めた「いろいろな伝え方を知ろう」の二つのコンテンツがあります。
▽ 「伝え方を考えよう」
http://www.ale-net.com/hpcs/koku/donna/sheet/index.html
「伝え方を考えよう」では、病院の受付で病室を聞く、家で留守番をしてい
る時に電話がかかってくるといった場面で、どのように伝えればいいのかを考
えるシートと、自分で場面や相手、手段、内容を考えて問題を作るシートがあ
ります。
▽ 「いろいろな伝え方を知ろう」
http://www.ale-net.com/hpcs/koku/donna/link/index.html
「いろいろな伝え方を知ろう」では、方言と共通語といった異なる伝え方や、
場面による伝え方の違いなどについて調べられるページを集めました。
「どんなとき、だれに」の学習が広がる、国語のとびら;「どんなとき、だ
れに」を、ぜひご活用ください。 |
| |
|
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■3 ■ 教育とデジタル技術(11)
■ ■ Windows Vista登場 〜何が変わる?どう変わる?〜
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|
|
テレビや新聞でも取り挙げられていたので、ご存知の方も多いかと思います
が、去る1月30日、マイクロソフト社の新しいOS、Windows Vistaが発売さ
れました。いろいろな新しい機能が付加されたことが宣伝されていますが、果
たして何がどう変わったのでしょうか。ここでは特に、教育と関わりを持ちそ
うな二つの機能を見ていきたいと思います。
一つは、保護者による制限機能です。これは、有害サイトの閲覧を制限した
り、コンピュータの利用時間に制限をかけたりする機能です。これまで、有害
サイトの閲覧防止には、OSとは別にアプリケーションを導入していました。
Vistaを導入すれば、これがOSでできるようになり、管理の手間が省けるよう
になると考えられます。
もう一つは、DVDメーカー、ムービーメーカー、フォトギャラリーといっ
た、メディアを扱う機能です。WindowsXPでも、動画を簡単に作成するソフト、
ムービーメーカーは搭載されていましたが、Vistaではさらに写真の修正・管理
やDVDの作成ができるソフトが搭載されています。これらのソフトを使用す
ることで、例えば、教員が学級の1年間の写真記録を映像にまとめてDVDを
作ったり、子どもが自分たちの学習の履歴をDVDにまとめたり、といった広
がりが出てくることが予期できます。
一方、Vistaを導入することで問題が起こることも考えられます。例えば、以
前のOSで使用していたアプリケーションや周辺機器が、Vistaに対応していな
い、ということがあります。その場合、使用できなくなったり、あるいは、正常
に動作しなくなったりすることが考えられます。
また、学校への導入の妨げになるであろうと考えられる大きな要因としては、
Vistaを利用するためのシステム要件の高さが挙げられます。Vistaの全機能を利
用するためには、1ギガヘルツのプロセッサ、1ギガバイトのシステムメモリが
必要となっていますが、2〜3年前のコンピュータでは、これらの要件を満たす
のは難しいでしょう。
ただ、こういった問題は、時間が経てば次第に解消されていくでしょう。学
校では、数年に一度コンピュータの入れ替えを行なっているところが多いと思
いますが、次に入れ替えが行なわれるときには、Windows Vistaが導入されてい
るかもしれません。その時、みなさんはどのようにこの新しいOSを活用され
るでしょうか?
参考資料
Microsoft Windows Vista: ホーム
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/default.mspx
(続く)
|
| |
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
ALE-Netを更新いたしました。ぜひご覧ください。
▼ 国語のとびら;「どんなとき、だれに」
http://www.ale-net.com/hpcs/koku/donna/index.html
|
==============================================
━◆◇◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ALE(エール)マガジン」 No.121 2007.2.19(月)発行
発行者 ALE研究会
ご意見ご感想はinfo@ale-net.comまでお願いいたします。
また、解除されたい場合はホームページ上でお願いいたします。
http://www.ale-net.com/magazine/form.htm
・ALE−Netトップページ http://www.ale-net.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |