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*ALE(エール)マガジン*   No.126 2007.7.23(Mon)

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■■■  INDEX  ■■■
【1】「学校外から見た学校のすがた」(4)
    化粧品会社の人材育成の仕事を通して見た「学校」(1)
【2】ALE-Netの使い方;国語のとびら;千年の釘にいどむ
【3】教育とデジタル技術(16)
    デジタル・アーカイブ化の進展〜貴重資料をインターネットで閲覧〜
【4】ALE-Netからのお知らせ
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■1 ■ 「学校外から見た学校のすがた」(4)
■  ■ 化粧品会社の人材育成の仕事を通して見た「学校」(1)
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 今回は、化粧品会社で主に採用や社員教育などの人材育成の仕事をされてい
る方に、お話を伺いました。

−会社の概要を教えてください。
  主に化粧品を製造・販売する会社に勤めています。化粧品のほかに、美容食
品や医薬品といったものも扱っております。

−会社の中では、どのようなお仕事をされていますか?
  さまざまな仕事をしてきました。営業やマーケティング、事業戦略などに関
わってきましたが、最も長く関わっているのは、社員の採用や研修といった、
人材の育成に関する仕事です。
  今回は主に、新入社員の採用担当として、また、入社後の研修担当として、
感じていたことをお話ししたいと思います。

−採用面接を受ける学生を見ていて、感じられていたことがあったとのことですが?
  面接に来る学生の多くは、明るく元気で、礼儀正しく、きびきびしている
「体育会系演技」をします。これは、未だに多くの企業が、会社が元気づくこ
とを期待して、このような学生を採用したがっている、と誤解した大学の就職
支援などで、演技指導を受けて来るからなんですかね。ところが、彼らの根っ
こは異なります。むしろ、こういった「体育会系」を、自身とは対極の人格だ
と捉えている若者が多いのです。また、現代の若者は、昔とは違い出世がした
いとか、金持ちになりたいというような欲求では働きません。彼らは自分が成
長したいという、自己成長欲で働きます。欲しいものは何でも手に入る、とい
う状況で育っていますから当然ですよね。そういった学生が先ほどのような演
技をし、採用試験の時だけ大人に気に入られようとするとどうなるか?お察し
の通り、自分が望まない会社や大人から気に入られてしまい、自身の“素”を
生かした職につけない、というアンマッチを起こしてしまいます。
  このようなアンマッチを起こす原因はいくつもありますが、一つには、高校
や大学でのキャリア教育に原因があると考えられます。現在のキャリア教育は、
「大人になったら何になる、という目標・夢をもたなければいけない」という
コンセプトのもと、自己選択と自己責任を強調しています。だけど、例えば
18才の若者に、自分が将来何になりたいか、自分の責任で決めろというのは
無茶な話ですよね。また一つに、何でも情報があふれているように見えながら
も、実はとても浅い情報しか流れておらず、若者たちも自分に都合の良い情報
だけにアンテナを立てている、ということです。これらが合わさってどうなる
かというと、情報が浅いのに選択を迫られるので、非常に視野の狭いキャリア
ビジョンが作られてしまいます。もう少しいろいろなキャリアに対する考え方
を教えてあげると良いのにな、と思います。
  それから、就職シーズンには各大学を回って学生向けの説明会を開きますが、
そこでは必ずと言っていいほど、「どうやったら入れますか?」という質問が
出ます。要するに、彼らはハウツーを知りたがるわけです。しかし、ハウツー
には貪欲ですが、自分で決めるとか、自分で考えて判断し、行動するようなと
ころは非常に弱いですね。自律して周りとの調和をとって行動することが、こ
れまでの学校生活や家庭生活で乏しかったのではないかと考えてしまいます。

−会社はどのような学生を採用しようとしているのでしょうか?
  これは意外に思われるかもしれませんが、IQやビジネススキルが高そうな
学生ではないんですよ。それらは、入社後どうにでもなるからです。プレゼン
テーション能力とか情報収集能力といったものは、入社後に磨くことができま
す。ところが、入社してから磨くのが難しい能力もあります。それはEQと呼
ばれているもので、ストレスへの耐性やコーピング力(ストレス対処力)、場の
空気を読んで行動するセルフモニタリング力、共感性などが含まれます。これ
には、3才くらいの小さいころからの教育が大きく影響していると考えられて
います。
  それから、これは会社に入った後の話なんですが、自己効力感の高い人ほど
実績を上げています。自己効力感の高い人は、他者の評価ばかりを気にするの
ではなく、自分で考えて自己評価していくので、それが高い業績につながるよ
うです。
  こう言うと学校の先生方は意外に思われるかもしれませんが、祖父母に育て
られた人の方が自己効力感が高い傾向にあることに気がつきました。会社に入
った後2、3年ほどで頭角を現してくるのは、そのような人が多いようです。
これは恐らく、祖父母から、成績や何ができるかといったことに関係なく、無
条件の愛を注がれて育ったからではないかと思います。逆に言うと、祖父母以
外に、無条件に愛を注いでくれるような存在が、非常に少なくなっているので
はないかとも思います。

 お話はまだ続きますが、今回はここまでです。次回は、入社した後の研修を
通して感じることや、学校の先生方に伝えたいメッセージなどを伺います。

                                (続く)

 
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■2 ■ ALE-Netの使い方;国語のとびら;千年の釘にいどむ
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 国語のとびらに新しいコンテンツ、「千年の釘にいどむ」が追加されました
ので、ご紹介します。

▼ 国語のとびら;千年の釘にいどむ
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/wakugi/index.html
  このページでは、「国語」五上の「千年の釘にいどむ」の学習がさらに広が
るように、「白鷹幸伯さんについて」、「古い木造建築・宮大工について」、
「かじの仕事・和釘について」の三つに分けて、和釘に関するさまざまなこと
が調べられるページを紹介しています。

▽ 白鷹幸伯さんについて
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/wakugi/sira/index.html
  「千年の釘にいどむ」に登場する鍛冶職人、白鷹幸伯さんの生い立ちや、職
場の様子などが調べられるページを紹介しています。

▽ 古い木造建築・宮大工について
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/wakugi/huru/index.html
  日本に現存する古い木造建築について、また、こういった古い建築物の再建
に携わる宮大工について調べられるページを紹介しています。

▽ かじの仕事・和釘について
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/wakugi/kazi/index.html
  鍛冶の仕事について、また、和釘について調べられるページを紹介していま
す。

 さまざまな方向で学習を広げることができる「千年の釘にいどむ」を、ぜひ
ご活用ください。

 

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■3 ■ 教育とデジタル技術(16)
■  ■ デジタル・アーカイブ化の進展〜貴重資料をインターネットで閲覧〜
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 つい先日、新聞に国立国会図書館のデジタル・アーカイブ、「近代デジタル
ライブラリー」についての記事が掲載されていました。「近代デジタルライブ
ラリー」では、明治、大正時代に発刊され、著作権が切れた図書資料のデジタ
ル画像を、インターネットで見ることができます。記事では、そこに大正期の
本1万5千冊余りが追加され、公開総数が累計で14万冊になったということ
が紹介されていました。

▽ 近代デジタルライブラリー(国立国会図書館)
  http://kindai.ndl.go.jp/
  実際にアクセスしてみると、文学書だけではなく、歴史、自然科学、芸術や
体育といった幅広い分野の書籍が公開されており、思わず、明治、大正期の人
々はこのような本を読んでいたんだなあ、という感慨にふけってしまいます。
  このように、資料をデジタル画像として取り込んで、データとして蓄積する
ことを、デジタル・アーカイブ化と言います。記録媒体の容量の増大と、イン
ターネット通信速度の高速化により、こういったデジタル・アーカイブをイン
ターネット上からアクセス可能にする試みが、世界的に進められています。例
えば、大手の検索会社Googleは、ハーバード大学やニューヨーク公立図書館な
どに所蔵されていて、著作権が切れている一部の資料を取り込み、PDFファイル
としてダウンロードできる「Google Book Search」というサービスを開始して
います。基本的には洋書が中心で、和書も一部登録されているようですが、ま
だ本全体が見られるものはないようです。

▽ Google ブック検索(Google)
  http://books.google.com/

 デジタル・アーカイブ化すると、いくつかのメリットがあります。例えば、
多くの人の目に触れても、直接手に触れるのではないので劣化しないというこ
とや、インターネットを介して公開することで、より多くの人が見られるよう
になるといったことがあります。
  こういったデジタル・アーカイブは日本国内でも増加しています。いくつか
興味深い物をご紹介しましょう。

▽ 児童書デジタル・ライブラリー(国際子ども図書館)
  http://kodomo4.kodomo.go.jp/web/ippangz/html/TOP.html
  「児童書デジタル・ライブラリー」では、昭和30年以前に刊行された児童
書のデジタル画像を見ることができます。

▽ Digital Gallery(国立国会図書館)
  http://jpimg.digital.archives.go.jp/kouseisai/
  デジタル・アーカイブ化されるのは図書ばかりとは限りません。
  Digital Galleryでは、絵巻物や古地図などのデジタル画像を見ることができ
ます。有名なものでは、間宮林蔵が樺太の調査の際に作成した北蝦夷島地図な
どを見ることができます。

 貴重な資料や、なかなか目にすることができない資料が簡単に閲覧できるデ
ジタル・アーカイブ、みなさんはどのように利用されるでしょうか?

                               (続く)

参考資料
「Google Book Search」で著作権切れ書籍の無料PDFダウンロードを開始(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/08/31/13145.html

 
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■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
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▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
  ALE-Netを更新いたしました。ぜひご覧ください。

▼ 国語のとびら;千年の釘にいどむ
  http://www.ale-net.com/hpcs/koku/wakugi/index.htm

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「ALE(エール)マガジン」 No.126 2007.7.23(月)発行
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