| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
*ALE(エール)マガジン* No.128 2007.9.25(Tue)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
==============================================
|
■■■ INDEX ■■■
【1】「学校外から見た学校のすがた」(6)
ボランティア学習推進の仕事を通して見た「学校」(1)
【2】ALE-Netの使い方;たのしさ工房;デジタル機器編;
シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用の現場訪問〜;
インターネット掲示板の活用
【3】教育とデジタル技術(18)
ゲーム機で教育? 増加する教育ゲーム
【4】ALE-Netからのお知らせ
==============================================
|
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1 ■ 「学校外から見た学校のすがた」(6)
■ ■ ボランティア学習推進の仕事を通して見た「学校」(1)
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|
| 今回は、民間ボランティア活動推進団体で、青少年のボランティア活動推進
の仕事をされている方にお話を伺いました。
−所属されている団体と、お仕事の内容について教えてください。
日本青年奉仕協会というところで働いています。日本青年奉仕協会は、民間
ボランティア活動の推進団体として、ボランティアに関する助言や情報提供な
どを行っています。
わたしが現在携わっているのは、平成19年度から東京都の高校で必修化され
た「奉仕」という科目の実施サポートです。「奉仕」についてはカリキュラム
開発の段階からずっと携わっており、テキストや指導書の作成にもかかわりま
した。そして、今年度からいよいよ実施となりましたので、各高校が実際に授
業を進めていく上で、先生方の相談に乗ったり、地域のNPOやボランティア団体
などとのつなぎ役となったりする教育支援コーディネーターを行っています。
わたしがカリキュラム開発の段階からずっと心がけているのは、「奉仕」の
授業でのボランティア活動が、単なる社会奉仕の強制にならないようにすると
いうことです。生徒が動機づけをもってボランティア活動を行い、それが学習
につながるようにするために、わたしは「サービスラーニング」という考え方
に基づきながら取り組んでいます。
−「サービスラーニング」とは、どのような考え方なのでしょうか?
サービスラーニングは、アメリカで生まれた考え方で、サービスとラーニン
グ、すなわち、奉仕活動と学習を両輪として進めていこうとするものです。ア
メリカでは、昔から奉仕活動が盛んに行われており、学校が生徒に地域での奉
仕活動を義務づけることも行われてきました。ところが、このような活動を続
けてきたにもかかわらず、若者の間で社会のために役立とうという気持ちが低
下していることが指摘されるようになりました。この原因として挙げられたの
が、奉仕活動の進め方の問題でした。それまでは、ただ奉仕活動に行くだけで
終わりになっていたのですが、それではその体験が生徒の中に残らないのでは
ないかという問題意識のもと、奉仕活動を生徒にとって有意義な体験にするに
はどうすればよいのかということが考えられました。
そこで生まれたのがサービスラーニングという考え方です。サービスラーニ
ングの基本的な形は、最初に動機づけとして事前学習を行い、次に奉仕活動を
して、最後に活動を振り返るというものです。これによって、生徒がただ単に
奉仕活動を行うのではなく、動機をもって行い、それを学習に結びつけること
を目指しています。
また、サービスラーニングは課外活動ではなく、カリキュラム内に位置づけ
られて行われています。これは、サービスラーニングが市民性の教育の一環と
して捉えられているためです。しかし、サービスラーニングという教科が作ら
れているわけではなく、数学や理科など他の教科の中に、体験的な学習として
導入されています。たとえば、数学で学んだ内容を生かしながら社会に貢献す
る活動をしていくというようなことが行われているわけです。
お話はまだ続きますが、今回はここまでです。次回は、実際にどのような形
で学校とかかわられているかということや、学校の先生方に伝えたいメッセー
ジなどを伺います。
(続く) |
| |
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■2 ■ ALE-Netの使い方;たのしさ工房;デジタル機器編;
■ ■ シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用の現場訪問〜;
■ ■ インターネット掲示板の活用
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
| たのしさ工房;デジタル機器編;シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用の
現場訪問〜に新しいコンテンツ、「インターネット掲示板の活用」が追加され
ましたので、ご紹介します。
▼ たのしさ工房;デジタル機器編;シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用の
現場訪問
http://www.ale-net.com/tanoshisa/2007/index.html
▽ 2時間目;インターネット掲示板の活用
http://www.ale-net.com/tanoshisa/2007/02/index.html
2時間目として、シンマイ先生がインターネット掲示板を活用した実践を行
っている学校の訪問レポートをしています。
デジタル機器活用の現場を訪問し、実践の様子をレポートする「たのしさ工
房;デジタル機器編;シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用の現場訪問〜」
をぜひご活用ください。 |
| |
|
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■3 ■ 教育とデジタル技術(18)
■ ■ ゲーム機で教育? 増加する教育ゲームとその効果
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|
|
ここのところ、任天堂のゲーム機、ニンテンドーDSで次々と教育用のソフ
トが発売されています。扱われている分野も、国語、算数、理科、社会、英語
と幅広くなってきました。
さて、このようにさまざまなソフトが発売されると、気になるのは、「これ
らのソフトに本当に学習効果があるのか?」ということです。それについて、
先日新聞に興味深い記事が掲載されていました。京都府のある中学校でDSを
導入し、英単語の学習ソフトを使用して5ヶ月間学習させたところ、記憶して
いる単語の数が40%近く増加したというのです。もちろん、この結果だけで
はすべてのDSの学習ソフトに学習効果があるということにはなりませんが、
いくつかの学習ソフトに共通な特徴を見ると、なぜこのような学習効果があが
るのか、その理由の一端を垣間見ることができます。
その特徴とは、日本では1960年代に盛んになったプログラム学習の原理
を取り入れているということです。その中には、学習内容を学習しやすいよう
に系列化・細分化していくスモールステップの原理や、学習者の解答に対して
即時に反応し、正解・不正解を判別する即時確認の原理、自分の学習ペースに
合わせて学習することができるようにする自己ペースの原理などがあります。
最近発売された学習ソフトには、これらの原則に従った内容が多く見られます
が、その効果はこれらの原則によって説明することができます。
しかし、ここで一つ気をつけたいのは、このプログラム学習の原理の背後に
ある考え方です。プログラム学習は行動主義心理学の流れから出てきたもので
あり、そこでは基本的に、知識は伝達するものであるという伝達主義の立場が
取られています。したがって、このプログラム学習の原理についても、学習者
に効率的に知識を伝えるという意味では有効なのだと言えるでしょう。このこ
とは、DSで発売されている学習ソフトのラインアップを見てもわかります。
九九や漢字の書き順、歴史の年代や英単語など、いずれも知識の習得や暗記を
目標としたものばかりです。
先ほどあげた京都府の中学校以外の学校でも、DSを導入して児童・生徒に
学習させるという事例は耳にしますが、こういった教材が、なぜ、どのような
学習に有効なのかをしっかりと認識した上で使っていく必要があるように思い
ます。
参考資料
ゲーム機で英単語力、5か月使用で4割前後増える…京都・八幡の男山東中 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20070524kk02.htm
教育工学事典(2002) 日本教育工学会編 実教出版
(続く) |
| |
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4 ■ ALE-Netからのお知らせ
■■■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
▽▼ ALE-Net更新情報 ▼▽
ALE-Netを更新いたしました。ぜひご覧ください。
▼ たのしさ工房;デジタル機器編;シンマイ先生が行く〜デジタル機器活用
の現場訪問;2時間目;インターネット掲示板の活用
http://www.ale-net.com/tanoshisa/2007/02/index.html
|
==============================================
━◆◇◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ALE(エール)マガジン」 No.128 2007.9.25(火)発行
発行者 ALE研究会
ご意見ご感想はinfo@ale-net.comまでお願いいたします。
また、解除されたい場合はホームページ上でお願いいたします。
http://www.ale-net.com/magazine/form.htm
・ALE−Netトップページ http://www.ale-net.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |