シンマイ先生

ベテラン先生
  今年度も、いろいろとお世話になりました。

本当に時間がたつのは早いね。

 

「教師の生きる力」というお話から始まった今年度ですが、現在の自分を振り返ってみると、教師の仕事のゴールって、一体どこなんだろうと考えてしまいます。

そうだね。

  わたしは最近、教師の仕事にゴールはないのかなと思うようになりました。大学1年生のときは、教師というのは、教科書に書いてあることを教えられたらいいのかなあって、漠然と思っていたんですよ。でも、塾の講師をしたり、教育実習に行ったりするうちに、子どもたち一人一人を教えるのは本当に大変なんだなと感じ始めたんです。

うん。

 

そして、教師になって何を感じたかというと、できるということと、わかるということは、似ているようで、ぜんぜん違うんだなということでした。

本当だね。

 

わたしは、教師になってから、研究発表会で研究授業をしている学校に行って、授業のうまい、下手ってあるんだなと実感しました。子どもたちを上手に導いて納得させていく、まるで職人技みたいな授業を見ると、わたしもあんな先生になりたいなって、本当に思います。

たしかに、授業のうまい、下手ってあるかもしれないね。

 

でも今年度、先生に「魅力的な授業をつくる力」ということで、授業の作り方をいろいろと教えていただいて、実際に自分でもいろいろとやってみるうちに、教師は教え方だけを考えていていいのだろうかと思うようになりました。

どういうことかな。

 

もっと、子どもたち自身に、学ぶということはどういうことかをわかってもらわなければいけないんじゃないかと思うんです。

なるほど。

 

子どもたちは小学校に入ると、先生が教えてくれることを、なんの疑問も持たずに、とりあえずわかろうとしますよね。だから、教える技術を磨けば、それなりの成果は上げられます。

そうだね。

 

でも、わたしは、子どもたちに、「なぜこれを学ぶんだろう」ということを考えてほしいんです。感じてくれるだけでもいい。そして、その疑問に真剣に応えられる教師になりたいと思っています。

そうか。成長したね、この一年で。

 

そんなことはありませんよ。でも、毎日授業をやっていて、子どもたちの姿を少し客観的に眺めてみたら、自分の姿というか、教師のあるべき姿が見えるような気がしてきたんです。

なるほど。君を見ていると、毎日の授業で積み上げてきたものが、教師としての経験となってしっかりと身になっている。それがとてもよくわかるよ。

 

そんなにおだてないでくださいよ。これからもどうかご指導ください。

よし、わたしも来年度からはレベルアップした指導を心がけるとしよう。

 

はい! よろしくお願いします。

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