シンマイ先生
「学校裏サイト」の実情
ベテラン先生
冬休みのある日、ベテラン先生が職員室のパソコンで何か作業をしています。そこへシンマイ先生が通りかかりました。

あ、シンマイ先生、ちょうどいいところに来てくれた。ちょっと聞きたいことがあるんだけれども。

 

はい、何でしょうか?

この頃、「学校裏サイト」というのがテレビや新聞でよく取り上げられているよね

 
そうですね。そこを舞台に陰湿ないじめが行われたりしていることが問題になっていますね。

そうそう、それだよ。それで、ひょっとしたらうちの学校のもあるんじゃないかと思って、検索エンジンで「学校裏サイト」と入れて調べてみたんだ。そうしたら、ニュース記事みたいなものは見つかるんだけれども、肝心の「裏サイト」がどこにあるのかよくわからなくてね…。

 

なるほど、そういうことでしたか。これはよく誤解されているようなんですが、「学校裏サイト」という名前のサイトが問題になっているわけではないんですよ。

え、そうなのか。わたしはてっきりそういう名前のサイトがあって、そこが問題になっているんだと思っていたよ。

 

ひょっとしたらそういう名前のサイトもあるかもしれませんが、今問題にされているのはそういうことではないんです。「学校裏サイト」というのは、学校の児童や生徒が作った、自分の学校やクラスについての掲示板やブログなどのことをまとめてそう呼んでいるんです。

なるほど、そういうことだったんだね。そうすると、サイトの名前もそれぞれ作っている人が勝手につけているということか。どうりで見つからなかったわけだ。

 

まあ、現在「裏サイト」が作られているのは中学校以上が多いようなので、小学校に関しては今のところそれほど心配ないかもしれません。中学生になると携帯電話の所持率が上がり、携帯電話のインターネット機能を利用して、そういった「裏サイト」の作成や書き込みが行われているみたいですよ。ただ、小学生の携帯電話所持率も上昇しつつあるので、今後はどうなるかわかりませんね…。

もし「裏サイト」が作られてしまったとしたら、どうすれば見つけることができるんだろうね?

 

「裏サイト」を探すのは、なかなか難しいんですよ。というのは、「裏サイト」のアドレスは子どもたち同士が直接メールなどでやり取りしているので、なかなか大人の目には入りにくいんです。

何か学校でできる対策はないんだろうか。

 

直接的に何かをするというのは難しいかもしれませんが、たとえば、保護者向けにフィルタリング機能の利用を呼びかけることはできますね。

フィルタリング機能? それはどういうものかな。

 

インターネットへのアクセスを制限する機能のことです。どの携帯電話会社もこうしたサービスを行っているんですが、先日行われた調査によると、そもそもフィルタリング機能の存在自体を知らないという人が多いようですよ。

なるほど。わたしも知らなかったよ。

 

子どものインターネットの利用は、携帯電話を使って行われることが多いんです。パソコンによるインターネットの利用であれば、大人の目にも入りやすいんですが、携帯電話の場合はなかなか目が届きません。もちろん、フィルタリング機能を使えば問題が解決するわけではないのですが、まずできることといったら、学校がこうした情報を発信していくことではないでしょうか

そうだね。いやあ、こうして聞いていると、シンマイ先生もしっかりしてきたね。どうもありがとう。

 

いえいえ、どういたしまして。こういった問題について、国でも取り組みを始めているようです。もっと情報を得たい場合は、このページをご覧になるといいですよ。
e-ネットキャラバン(財団法人マルチメディア振興センターのページ)
(e-ネットキャラバンは、総務省、文部科学省および通信業界6団体が運営協議会を結成し、インターネットや携帯電話の安心・安全利用に向けた啓発のための講座を実施するものです。[実施期間:平成18年4月から3年間])

なるほど、これは参考になりそうだね。今度ゆっくり見てみることにするよ。

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