みなさんは、ホテルにとまったことがありますか? 今回は、東京ドームのとなりにある、東京ドームホテルのフロントクラーク、新川(しんかわ)さんに、フロントでのお仕事について聞いてみました。
東京ドームホテル
宿泊(しゅくはく)部フロント課
フロントクラーク
新川 沙代子(しんかわ さよこ)さん
東京ドームホテル
インタビュアー
高尾 美沙子(たかお みさこ)
新川さんのお仕事は、どのようなものか教えてください。
ホテルフロントの主な仕事内容としましては、予約の受注からチェックイン[ホテルに着いたときの手続き]、チェックアウト[ホテルを出るときの手続き]までありますが、お客様のご滞在(たいざい)の前からチェックアウトの後まで、快適(かいてき)にお過(す)ごしいただけるようにお世話をさせていただくものです。
予約の受注の具体的(ぐたいてき)な内容(ないよう)は、どういったものなのですか?
予約の受注は、どういったお部屋に何名様でご宿泊(しゅくはく)されるかということから始まりまして、複数(ふくすう)のご予約でしたら、おとなり同士のお部屋をおさえるといったこまごまとしたことまで、なるべくお客様のご希望(きぼう)を聞き出して、チェックインのときにご希望にそった形でお部屋をご用意できるように準備(じゅんび)します。
新川さんは小さいころからホテルに勤(つと)めたいと思っていたんですか?
小さなころから、人と接(せっ)することは好きだったんですが、ホテルで働こうとは全く思っていなかったですね。ただ、就職(しゅうしょく)活動をしているときに、「国際(こくさい)的な仕事をしたい!」と思っていました。
それは、小さいころの、なにか思い出にのこるような経験(けいけん)からきていることですか?
そうですね。小さいころから、電車に乗っているときに、外国人の方が話しているのを聞いて、自分が理解(りかい)できないのがすごくいやでした。何を話しているのか、すごく興味(きょうみ)がありました。わかるようになりたいなと思って、中学・高校と英語は特に力を入れて勉強しました。そして、英語を話せるだけでなくて、何かほかのこと、例えば国際関係学[国と国の関係(かんけい)について研究する学問]を勉強したいと思い、高校を卒業してすぐにアメリカに留学(りゅうがく)しました。
ホテルの仕事についたきっかけは何だったんですか?
国際(こくさい)的な仕事で、特に日本にいる外国人の方の滞在(たいざい)を快適(かいてき)にする仕事をしたいと思っていたのですが、それにはどういった仕事がいいのか、ずっと悩(なや)んでいました。そのときに、東京ドームホテルの募集(ぼしゅう)を見て、「あっ、自分のやりたい仕事だ」と思いました。
なぜ、これだ、と思ったんでしょうか?
それは、東京ドームホテルの掲(かか)げるキーワードが、そのとき自分が大事にしていたキーワードとぴったり合ったからです。
どのようなキーワードですか?
「思いやり」と「笑顔(えがお)」です。それがきっかけで、このホテルで働きたいと強く思うようになりました。
新川さんはいつからホテルの仕事についたのですか?
大学を卒業(そつぎょう)してすぐに入ったので、今年で3年目になります。1年目は予約課にいて、2年目にフロントに異動(いどう)になりました。予約課では、お客様からのお電話の対応(たいおう)がほとんどでしたので、フロントに異動して、それまで電話ごしにお話ししていたお客様と直接(ちょくせつ)お話できるようになったときは、とても感動しました。
ホテルのお仕事の中でも、フロントはいちばん人気がある場所だと思うのですが、実際(じっさい)にはどうですか?
わたしもあこがれていたんですが、実際やってみるととても大変で、責任(せきにん)も大きい仕事です。フロントはさまざまな部署(ぶしょ)とかかわりがあります。会計でも、レストランや売店の伝票(でんぴょう)が最終的にはすべてフロントに来て、間違(まちが)いがないようにフロントでチェックをします。ホテル全体のことを知っていないとできない仕事だと思います。
フロントで働くときに必要な力は、どんな力でしょうか?
特別な技術(ぎじゅつ)は必要ないかと思います。パソコンでの文書ソフトや表計算ソフトの操作(そうさ)、簡単(かんたん)な英会話ができれば、基本的(きほんてき)には問題ありません。わたしがいちばん必要だと思うのは、やはり、お客様に対する思いやりとか、いかなるときでもお客様のことを優先(ゆうせん)して考えられる気配りだと思います。
ホテルでは24時間仕事があるので、働く時間が不規則(ふきそく)になるというイメージがあるのですが、実際(じっさい)はどうですか?
その通りです。泊(と)まりで勤務(きんむ)することもあります。実は今日も徹夜(てつや)明けなんです。昨日(きのう)の夕方4時くらいから、とちゅう休憩(きゅうけい)を取り、朝まで働いていました。
全くそういうふうには見えないですね。
徹夜明けのときでも、お客様を目の前にしたら、疲(つか)れている顔は見せないで、笑顔(えがお)でいるようにしています。これもとても大切なことです。
すごいですね。思いやりや気配りをすること、いつでも笑顔でいるようにすることは、言葉で言うのはとても簡単なことですが、それを実行するのはとても大変なことだと思います。その強い気持ちはどこからくるものなのでしょうか?
目の前にお客様がいると、自然にそうなりますね。もともと人の役に立ちたい、人を喜ばせたい、という気持ちが強いほうだったので、がんばれるのだと思います。
では、そのような気持ちの強い人が、フロントのお仕事には向いている、ということでしょうか。