まず、化学せんいとはそもそもどういうものなのか、わたしが説明しよう。
 「せんい」という言葉は聞きなれない言葉かもしれないから、まずはそれを説明しよう。「せんい」というのは、糸のように細長くなっているもののことをいうんだ。その中でも、自然にある草や動物の毛などからそのまま取り出したものを天然せんい、人間が化学の力で加工して作り出したものを化学せんいと言うんだよ。せんいは、布(ぬの)にして洋服などを作るのに使われることが多いよ。
  化学せんいは、作り方や材料によって四種類に分かれるんだ。
・ 再生(さいせい)せんい 自然にある、せんいに近い材料をとかして糸状(じょう)にしたもの。レーヨンなどがあるよ。
・ 半合成せんい 自然にある、せんいに近い材料に化学薬品を加えてから、とかして糸状にしたもの。アセテートなどがあるよ。
・ 合成せんい 石油などの、せんいとはまったくことなる性質(せいしつ)の材料を、化学的に変化させて糸状にしたもの。ポリエステルやナイロンなどがあるよ。
・ 無機せんい 金属(きんぞく)やガラスなどの材料を加工して糸状にしたもの。ガラスせんいなどがあるよ。

参考
・ 化学繊維(せんい)の種類と製法(せいほう)(日本化学繊維協会のページ)
http://www.jcfa.gr.jp/cs/seni/seni.html

 世界で最初に化学せんいが製造(せいぞう)されたのは、1891年のことだ。フランスのシャルドンネという人が考えた製造方法で、ニトロセルロースという再生(さいせい)せんいが作られたんだよ。
 合成せんいはそれより少しおくれて、1939年にアメリカで製造が開始されたんだ。最初に製造されたのはナイロンで、その後次々にアクリルやポリエステルなどが製造されるようになったんだよ。
 現在(げんざい)では合成せんいが多く製造されていて、その中でもポリエステル、アクリル、ナイロンの三種類が大きな割合(わりあい)をしめているんだ。自分が着ている服についているタグ(えりやわきのところについていることが多いよ)を見てみると、これらの化学せんいの名前が書いてあることがあるよ。

参考
・ 化学繊維(せんい)技術(ぎじゅつ)の歴史(日本化学繊維協会のページ)
http://www.jcfa.gr.jp/cs/rekisi/rekisi.html
・ 世界の合成繊維生産量(日本化学繊維協会のページ)
http://www.jcfa.gr.jp/statistics/kogyo/kogyo-32.html

統計(とうけい)データを使おう
 調べものをしていると、これは日本でどのくらい作られているんだろう、世界ではどのくらい作られているんだろう、といったぎ問が出てくることがあるだろう。そんなときには、統計データを調べるといいよ。
 統計データを使うと、次のようなことが調べられるよ。
1.量や数 例えば、化学せんいの生産量
2.割合(わりあい) 例えば、化学せんいの生産量にしめる、ポリエステルの生産量の割合
 場合によって、これら二種類のデータを使い分けながら調べものをしていこう。
 なるほどデータforきっず(総務(そうむ)省統計(とうけい)局のページ)
 このページでは、日本に関するさまざまな統計を見ることができるよ。